pangaea memo19 T-REX
先月、恐竜学の真鍋先生の論文が載っている「サイエンスウェブ」という雑誌を買った。
この論文は、羽毛恐竜から鳥への進化の内容だ。
11月に博物館で聞いた、ディスカバリートークの内容をさらに詳しくして高めたもの。
本当に、講義もわかりやすいが論文もわかりやすい。
普通、学者さんの論文や講義は解りにくい(学生の時はわかりにくかった)のが一般的だが、真鍋先生のはすんなりと入っていく。
今月の最新恐竜学は羽毛恐竜の最新情報とT-REXの事。
T-REXは1905年に命名されてから100年たつ。
最初はゴジラ型の復元だったが、
研究が進むにつれて、尻尾が地面に下がった状態だと、全長13m、体重6トンの体を支えきれない事が明らかになり、
尻尾をピンと張った復元になった。
T-REXの腕は異常に短い。あの巨体で1mぐらいしかない。
ジュラ紀のヤンチュアノサウルス等の肉食恐竜は腕がまだ長く指も3本はある。
しかし、時代が進み白亜紀後期になると、手は退化し短くなり指も2本になる。
成長の速度が著しく遅くなった為と考えられている。
足の指も退化が進む。
小指は足の裏に小さく引っ付いている感じだ。
T-REXの叉骨は左右が繋がっていて鳥に似ている。
鳥はV字になっているようだが、恐竜は胸の真ん中でくっついている。
面白い事に、みつかった化石にはこの叉骨の疲労骨折の痕があるそうだ。
あの太い叉骨が疲労骨折するとはどんな腕の使い方をしていたのだろうか?
獲物を手で抑えこむ?
1メートルぐらいの長さではとても抑えきれないだろう。
それよりあのデカイ鮫歯の口でガブリとやったほうが、自身の危険が少ない。
転倒したら顔から突っ込み骨折して致命傷を負う確率が高い。
今のように救急車も病院も医者も無いのだ。
怪我をして身動きできなくば、他の恐竜の餌食になる。
また、叉骨は鳥類のように振るような動きは出来なかったという説もある。
ようは腕立てのように前後だけ。
重い体を起こす助けぐらいは出来る。
だから、疲労骨折したようだ。
今日のニュースで、またT-REXの新種が発見されたと出ていた。
これからも次々に発見され、研究が進み定説は塗り替えられて行くだろう。
当たり前だが今の人類は恐竜を目撃していない。
100パーセントわかる日は来ないのかもしれない。
posted by moo | Category pangaea memo | | Top
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